糖質制限食が多くの人に知られたことにより、ダイエットや健康維持のために糖質制限食を始める人も日に日に増えています。
糖質制限食によって成果を上げている人がいる一方、返って心身に負担をかけてしまい、逆効果になっている人も少なくありません。
そして、糖質制限食が逆効果になっている人は、ある「落とし穴」にハマってしまっている場合が多いのです。
「糖質制限」という言葉があなたを落とし穴へと誘い込んでいる
「糖質制限食」とは、毎日の食事における糖質量を制限することにより、体内に取り込む糖質量を減らす食事法です。
食事による糖質摂取量を減らすことで、血糖値の上昇を抑えられ糖尿病が改善されたり、脂肪に変わる糖質を減らし、身体を動かすエネルギーとして体脂肪を使う割合を増やすことでダイエットや健康改善になったりする効果があります。
重度の糖尿病を改善させるための糖質制限食は、1食あたりの糖質量20g未満、1日の糖質量50g未満とするハードなものもあります。
軽度の糖尿病改善や、続けやすい糖尿病改善、健康維持のための糖質制限食としては1日の糖質量130g以下、1食40g以下を基準としています。
この基準量以内であれば食べるものに制限はなく、ご飯やパン、うどん、そば、ラーメン、ピザなど糖質量が多いものも食べて良いのです。(ただし糖質量が多いので、少ししか食べられませんが。)
糖質制限食をやってるのに逆効果になってる人は、この「糖質制限」という言葉を過剰に意識してしまっていることが多いのです。
糖質を摂ることに対して、意識しすぎるあまり、
「糖質を摂ってはいけない」
「ご飯やパンを食べてはいけない」
「ピザを食べてしまった。今までの苦労が水の泡だ」
などと思ってしまい、糖質を摂ることに対してストレスを感じ、心身に負担がかかって悪影響を与えてしまっているのです。
その結果、ストレスによって十分なダイエットや健康改善の効果が得られない、思ったような効果が得られずに糖質制限食を止めてしまいリバウンドしてしまう、という人が多くいます。
糖質制限はあくまで「制限」なので、決めた糖質量の範囲であれば問題ありません。ゆるい糖質制限の1食の糖質量40g以内であればご飯やパンもそれなりに食べられます。
また糖質制限食と合わせて運動もしている人は、運動前に糖質を摂ることで身体を動かすエネルギーとして使われるので、運動の効果を高めてくれます。
糖質を極度に摂っていない状態で運動をすると、運動中に身体が動かなくなって倒れてしまうハンガーノックという状態を引き起こしてしまうこともあります。運動もしている人は、運動するために必要な糖質をきちんと取ることも大事なのです。
糖質制限とは、決められた糖質量の中で好きな食べ物や、食べたいものを美味しくいただくこと。糖質を上手くコントロールして、美味しく楽しく、健康改善しましょう。