節分に鰯(いわし)を食べて厄払い 鰯が鬼を追い払う由来

節分鰯

節分に食べる食べ物といえば福豆やそば、最近では恵方巻も広く食べられています。

他にも厄除け、邪気を払うため、節分の時に食べるものがあります。その1つが「鰯(いわし)」です。主に西日本において、節分の時に鰯を食べる習慣があります。

今回はこの「節分鰯」についてご紹介します。

鰯と柊で鬼を追い払う

節分には鬼の邪気を追い払うための風習が行われます。昔から厄払いを行う際には、においのきついものや尖ったものが用いられてきました。そこで鬼を追い払うため、においのきつい鰯の頭と、尖ったトゲを持つ柊は鬼が嫌うものだとしました。

鰯の頭を柊の枝に刺したものを玄関に置いて鬼が入らないようにするというものです。また、鰯を焼くもうもうとした煙で鰯臭くなった家には鬼も寄りつかなくなり、また悪い霊が迷いこむのを防ぐというものです。この鰯の頭を柊に刺したものは「柊鰯」・「鰯柊」と呼ばれています。

ちなみに、よく皮肉で使われる「鰯の頭も信心から」(鰯の頭のようなつまらないものでも信仰の対象にしている人には、尊い神仏と同じように霊験あらたかに思われる、という意味)ということわざもこの風習からきているそうです。

鰯は幅広い料理に使われる人気の魚

いわし類には最も漁獲量の多い「まいわし」、煮干しの原料として広く使われる「かたくちいわし」、漁獲量は少ないが丸干しやめざしの干物に利用される「うるめいわし」といった種類があります。「まいわし」では鉄分やカルシウムが豊富なことに加え、動脈硬化を防ぐIPA、脳の働きを良くするDHAを多く含んでいます。

鰯の食べ方は塩焼きはもちろん、蒲焼や生姜煮、天ぷら、つみれなど、和風だけでなく洋風にも非常に良く合い、幅広い料理に使われます。また、新鮮なものは生でも美味しく、寿司ネタとしても人気です。香草焼きやマリネはイタリアでは馴染みの深い人気の定番メニューです。

 
節分の料理には福豆やお蕎麦、恵方巻も良いですが、ぜひ「節分イワシ」も美味しく食べて邪気を払い、良い1年にしていきましょう。