『諦める力』ー諦めることでダイエットや糖質制限食を続けるのが楽になる

陸上の男子400mハードルの世界選手権で銅メダリストである為末大さんの本。

陸上トラック競技で日本人初のメダリストに輝き、活躍されたご自身の競技生活や人生を通じて得られてことから、「諦める」とはどういうことか書かれています。

その内容は、陸上競技やスポーツに取り組む方はもちろん、私たちのダイエットや食生活にも通じるものがたくさんあります。

「諦める」とは「明らかにする」こと

「諦める」という言葉に対して、私たちにはネガティブなイメージがありますが、為末さんは以下のように考えられています。

「諦める」という言葉の語源は、「明らめる」だという。仏教では、真理や道理を明らかにしてよく見きわめるという意味で使われ、むしろポジティブなイメージを持つ言葉だという。

諦めるとは、「真理や道理を明らかにして、よく見極める」こと。まさしくダイエットにも通じるものがあります。

痩せるためには、摂取カロリーより消費カロリーを多くすること。運動による消費カロリーを多くするのは大変で、食事による摂取カロリーをコントロールする方がやりやすいこと。

私たちの食事は炭水化物を摂り過ぎていること。身体を動かすエネルギーとなる炭水化物だけど、使われなかった分は脂肪となり、太る原因になること。

すなわち、食べ過ぎている炭水化物をコントロールすることで、脂肪が付きにくくなり、ダイエットにつながること。

物事を明らかにしていくと、きちんと理解できるものにしていくことができます。

あなたはなぜ糖質制限食をやるのか。その先には何があるのか。

そして、為末さんは以下のようにも書かれています。

僕が言いたいのは、あくまでも「手段は諦めていいけれども、目的は諦めてはいけない」ということである。

あなたは何のために糖質制限食やダイエットに取り組んでいるのでしょうか。目標とする体重まで痩せることで、どんなことを得たいのでしょうか。

着たい服を着られるようになりたい、体型をバカにした相手を見返したい、あこがれの人にきれいになったねとほめられたい。人によって目的は様々です。

このような痩せることで手に入れたいと願う「本当の目的」を実現させることが大切なことであり、痩せることが目的ではありません。本当の目的を実現させるなら、無理なダイエットをする必要はないのです。

着たい服があるなら作ってしまう手があります。バカにした相手を見返すには他の方法も考えられます。あこがれの人の気を引くには、ダイエットの他にもいろんな手段をとることもできるでしょう。本来の目的がわかれば、ダイエットにこだわる必要はなくなります。

私は糖尿病になり、高血糖を改善させるために糖質制限食を始めました。血糖値が改善された今は、健康を維持するために最もやりやすく、続けやすいため、糖質制限食を続けています。

私は健康を維持するために、食べ過ぎていた炭水化物を諦めることにしました。その分、健康を維持するために最適な食事量が明らかとなり、大好きなご飯やラーメン、スイーツもたまに美味しく味わえるようになりました。

糖質制限食だけでなくMEC食やグルテンフリー、ケトン食など、他の食事法を試したりもしており、他に最適な方法がみつかったら糖質制限食をやめることもあるかもしれません。本当の目的である「健康維持」ができれば良いのです。

諦めるとは、本当の目的を実現させるために最適な道を明らかにして進んでいくこと。諦める力がつけば、ダイエットや糖質制限食も、今まで以上に楽に取り組めるようになります。

本には他にも「諦める」ための考え方や為末さんの経験がぎっしりと書かれています。生き方が前向きになり、明るくなるヒントも多くあります。ぜひ一度、手にとって読んでみてください。

諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉

諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉